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万年筆(まんねんひつ)は、ペン軸の内部に保持したインクが毛細管現象により溝の入ったペン芯を通じてペン先に持続的に供給されるような構造を持った携帯用筆記具の一種。インクの保持には、インクカートリッジを用いたもの、各種の方法でインクを吸入するものがある。 == 万年筆の歴史 == === 万年筆の開発史 === 現在の万年筆の原型はエジプトのファーティマ朝カリフであるムイッズが衣服と手を汚さないペンを欲したことから、953年に発明された〔 * Finlay, Michael(1990). ''Western Writing Implements in the Age of the Quill Pen''. Wheteral: Plains Books. ISBN 1-872477-00-3. * Fischler, George - Schneider, Stuart(1992). ''Fountain Pens and Pencils''. New York: Shiffer Publishing. ISBN 0-88740-346-8; * Lambrou, Andreas(2003). ''Fountain Pens of the World''. New York: Philip Wilson Publisher. ISBN 0-302-00668-0;〕。 その後、1809年9月23日、イギリスのフレデリック・バーソロミュー・フォルシュが、特許を取得したのが最初。イギリスのジョセフ・ブラーマーも7つの特許を取得した。ブラーマーの特許の中には鉄ペンの着想もあり、「fountain pen」(英語で泉のペンの意)の名称を初めて用いている〔。1819年には、リューイスが2色の万年筆を開発している〔。また、パーカーが1832年に、梃を利用した、自動インク吸い取り機構を開発した〔。 その後の1883年に、アメリカの保険外交員ルイス・エドソン・ウォーターマンが、調書にインクの染みを作ってしまい、契約を取り逃がしたことを切っ掛けとして、毛細管現象を応用したペン芯を発明したことが万年筆の基礎となった〔現・フランスの万年筆会社ウォーターマンの創始者である。〕。 日本では江戸時代以前「御懐中筆」の名で万年筆の前身らしきものが既に発明されていた。万年筆が日本に入ってきたのは、1884年、横浜のバンダイン商会が輸入し東京・日本橋の丸善などで販売された。当時は後半部分がほぼ英名の直訳である「針先泉筆」と呼ばれており、「萬年筆」と命名したのは、1884年に日本初の国産万年筆を模作した大野徳三郎と言われている〔万年筆(まんねんひつ) - 語源由来辞典 〕。大元堂の田中富三郎が万年筆の日本での普及に努めた。戦前には日本の万年筆製造は盛んで、1940年には世界生産量の半数を日本で生産していた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「万年筆」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Fountain pen 」があります。 スポンサード リンク
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